Item Information
サイズ:横28cm, 縦32cm, 持ち手43cm
(多少の誤差はご了承ください)
様々な民が入り混じり、互いに素材や技術を磨き、ときに交換し、
育まれてきたカッチの布文化。
そんなカッチならではの布の共同仕事を現代に蘇らせるべく、
現地のNGOのQasabとKhamir、織りのヴァンカーズ、アジュラック染のカトーリーと
CALICOの共同で「現代の伝統」をつくるために始められたラバーリー・プロジェクト。
インダス文明の頃からカッチの地に伝わるという コットンの原種”カーラーコットン”を、
織り師の集団ヴァンカーズが織ります。
そして、CALICOが染め師の集団カトーリーにお願いして作られている
アジュラック布の残布を使い、デバーリヤーラバーリーの女性のデザインでアップリケ・刺繍を施しています。
それらは元来婚礼衣装やダウリー(嫁入り)バッグに施されてきた技術です。
ところが、近年、女性たちの中で長い歳月をかけて完成度の高いものを作る傾向が高まり、
それが原因でコミュニティ全体の晩婚化が進んでしまいました。
そこで長老(女性)たちが、知恵を絞り、とうとう婚礼衣装にアップリケや刺繍を施すのを自ら禁じてしまいました。
それでも刺繍は、土地に執着しない砂漠の民にとって祖先や同族と繋がるひとつの手がかりであります。
カッチはアンティーク布のコレクターの中では有名な場所ですが、
今作られている一点もの作品ひとつひとつにも
作られた方々のエネルギーが込められております。
このあとはお求めいただいた方の手で、
さらに佳きものに育てていただければと思います。
* バッグの持ち手部分には、ひとつひとつ
アップリケ・刺繍を担当した女性の名前がカッチ語で入っています。
【 モデル:身長165cm 】
TYPE:A,B,C,D
CAH807